お墓に供える花を長持ちさせるポイントについて解説

お墓参りに菊がおすすめ コラム

お墓に供えるお花と言えば仏花が有名なところでありますが、実はこれとした決まりはないのです。葬儀のイメージで同じようなで供えてしまいがちですが、今回の記事では、お墓参りでお供えするのに最適な植物を解説していきます。

植物とお墓の関わり

お墓に植物をお供えするという慣習は古代から脈々と続いていることで、古いところでは1万2000年前にイスラエルでそうした墓地の跡があったようです。ご先祖様が眠るお墓に植物をお供えすることは、現代においても重要な慣習として、宗派や宗教の枠組みを超えて共通の価値観として受け継がれているのです。
例としてお花をあげますと、お花というのは華やかさを秘めています。この華やかさは、お墓に眠るご先祖様に安らぎと幸せを与えるものになります。古来より、お釈迦様は弟子たちに、お墓にお花をお供えするように指導していました。お花はお墓にとって欠かせないお供え物であり、伝統的な供養の作法でもあるのです。
また、お花はお墓参りする私たちの心も清め、安らかなものにしてくれます。仏教の道に従って、厳粛な思いと心遣いで、お墓参りをすることができるのです。こうして見ると、お墓にお花をお供えすることはとても意義あることであるのがわかると思います。皆さんもお墓参りをする際に最適なお花をお供えすることで、お墓に眠るご先祖様に幸福と安寧をもたらす供養ができるのです。

お供えする道具についても併せて解説

お墓にお供えするということは、ただ単にお花を手向ければ良いわけではありません。お墓でご先祖様を供養するのに適したお供え道具を用いなければなりません。
まず、大事なのが花立です。お供えするお花を立てておくのに用います。そして、お線香を立てる香炉を用意します。あとは、ローソクを立てる燭台です。この3点セットを用いて、お墓へお供えするのです。お線香で場の空気を清純で明るく美しいものにして、お花がより華やかさを増していくのに寄与します。こうして、ご先祖様を供養することができるのです。

お供えする植物の種類

とてもポピュラーなのが「菊」です。菊は古来より仏花として有名な花です。菊には「高貴」や「気品溢れる」といった花言葉があり、ご先祖様を供養するのにとても適した花と言えます。また、菊は伝統的に皇室の紋章である菊花紋章に使われているように、格式と由緒あるお花です。お墓にお供えするお花で迷う場合には、菊を選ぶと良いでしょう。菊を少しでも長持ちさせるために、花立は綺麗に洗い、水中で茎を斜めに切って断面積を大きくすると良いと言われています。

お墓が神道の場合もあると思います。そのようなお墓には、「榊」をお供えすると良いでしょう。榊はマサカキとも呼ばれ、神社で玉串に用いられることの多いお供えものになります。榊は、葉物と呼ばれるお供え物で、お花とは少し異なる部類のお供えにはなりますが、神道のお墓にはお供えするものとして最適であると言えます。
高野槙なども、有名な仏花として挙げられます。高野槙はその名の通り、高野山を中心とした地域でお供えされることの多いお花になっています。ホンマキとも呼ばれ、高野山のみならず、ポピュラーな仏花であると言えます。高野槙は、お仏壇にお供えするものとしても最適です。

菊や榊といった植物を購入する場合には、長持ちさせるためにお墓の近くにあるお花屋さんかスーパーなどの仏花コーナーで買い求めるのが良いと言えます。これは、自宅の近くで植物を購入するよりも新鮮で華やかな状態を保ったままお供えすることができるためです。仏教や神道など宗教によっても、選ぶべき植物は変わってくると思います。ただし、これらの植物に共通して言えることはご先祖様を供養しようという心遣いや思いやりといったものであると言えます。今回の記事を参考に、お墓参りするのに最適な植物をぜひ選んでみてください。

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