お盆やお彼岸と聞くと、お墓参りを連想するという人は多いのではないでしょうか。実際、その時期になると、手を合わせに出かけるという人も珍しくありません。では、お墓参りに最適な時期は一体いつなのでしょうか。本コラムでは、お墓参りの時期についてご紹介していきます。
結論、お墓参りは行きたいときに行って良い
結論からいうと、お墓参りには「この時期に行かなければならない」という決まりはありません。近くまで来たついでに立ち寄っても問題ないですし、報告したいことができたときに行くのでも構いません。頻度も特に気にする必要はありません。もしかしたら、六曜における仏滅の日に行ってはいけない、と言う親族もいるかもしれませんが、これは仏滅は縁起が悪いから避けた方がいい、という考え方の1つでしかありません。仏教の世界で決められているわけでもありませんので、六曜を気にしないのであれば、行きたいと思ったときに行けばいいのです。ただし、墓地によっては、参拝可能時間が決まっている場合がありますので、出かける前に時間はきちんと調べましょう。
それでもお墓参りにおすすめな時期
「いつ行ってもいい」と言われると、余計悩んでしまう…そんな方は、特定の時期を目安にするといいでしょう。一般的に、お墓参りに行く人が多い時期がいくつかあります。
年末年始
家族や親族で集まる機会でもあるため、揃って手を合わせに行くという人は多いです。年末に行けば1年間の報告を、新年に行けば新年の挨拶をご先祖様にできます。年末は大掃除をする場合が多いので、手を合わせるついでにお墓をきれいにするという人もいるようです。
お彼岸
年に2回、3月と9月にやってくるお彼岸は、春分の日と秋分の日のそれぞれ前後3日間の期間を指します。この期間のうち、「この日に行くべし」という決まりはもちろんありませんが、春分の日と秋分の日に参る人が多いようです。特に、秋分の日は「墓参りの日」として制定されており、「国民の祝日に関する法律」において、ご先祖様や故人をしのぶ日とされています。そういった意味では、秋分の日はお墓詣りに最適な時期と言えるでしょう。
お盆
お盆の時期にはご先祖様や故人がこちらの世界に戻ってくると言われており、お墓参りをしてお迎えするという意味合いが強いです。そのため、お盆が始まる8月13日にお墓参りに行く人が多いようです。また、お盆最終日にも行く地域があるようです。
地域によっては、お盆が新盆だったり旧盆だったりと違っているので、気になる場合は事前に調べるといいでしょう。
命日
命日には、月命日と祥月命日とがあります。祥月命日とは、故人がなくなった月日のことです。一般的に命日と言えば、この祥月命日のことを指す場合が多いのではないでしょうか。この日は手を合わせるだけでなく、年によっては法要を行います。一回忌や三回忌などがそれにあたります。月命日は故人が亡くなった日のみを指し、祥月命日以外の毎月やってきます。毎月の行事として、月命日に手を合わせる人もいるようです。
人生の節目など報告したいことがあるとき
結婚や出産といった大きな節目の報告や、引っ越しや近況などの報告に行くケースです。嬉しいことやいいことがあったとき、家族や友達に聞いてほしいと思ったことはないでしょうか。それと同じ感覚で、ご先祖様や故人に報告に行くのです。
まとめ
お墓参りに行く時期についての決まりはありませんが、お盆やお彼岸といった時期や、大きな節目を1つの目安にするといいでしょう。あなたが会いに来てくれたことを、喜んでいるに違いありません。