暑いお盆の時期になると、実家に帰るついでに、ご先祖様のお墓にお参りをされる方も多いと思います。お墓には様々な雑草が生えがちですが、神聖なご先祖様をお祀りしている先祖代々のお墓はきれいにしておきたいものです。お墓を雑草から守るには、適切な防草対策をしなければならなりません。
お墓に生える雑草の種類
雑草には、一年草と多年草の2つに大別されます。一年草はその名の通り、発芽してから枯れるまで1年のスパンを特徴としています。対して、多年草は2年以上にわたって根を絶やさない雑草のことを指しています。
一年草の代表としては、ホトケノザやヒメジョオンなどが挙げられます。多年草には、クローバーによく似ているカタバミやドクダミ、スギナ、タンポポがあります。多年草のほうが、聞き慣れた名前の雑草が多いのではないでしょうか。
雑草は5月初頭から梅雨明けとなる7月頃の時期が最も成長する時期と言われています。この時期に急速に育った雑草は、根がしっかり張っているために簡単に引き抜くことができません。また、8月のお盆の時期や3月のお彼岸頃など、花が咲いて種が飛ぶ時期にも雑草が生えやすく、気を抜いていると生え放題になってしまうことも少なくありません。
防草シートが効果的な防草対策の1つ!
では、効果的な防草対策にはどのようなものがあるのでしょうか。自然に優しく雑草を防ぐ方法としては、防草シートをおすすめしたいところです。防草シートは、一度張ってしまえば日光や雨水などを遮へいしてくれるので、雑草の成長を効果的に食い止めることができます。とは言え、見た目が畑の防草シートそのままなので、見栄えが良くないと思う人もいるかもしれません。その点が気になるという場合には、ゴルフ練習に使うような芝生マットを敷いてみるのもアリです。
砂利敷きにすることも、効果的な防草対策になります。前述した芝生マットよりも、荘厳な雰囲気を醸し出す砂利敷きのほうがお墓には適している、と感じる人も多いでしょう。しかし、砂利は芝生マットや防草シートを敷くよりも手間がかかるうえに、一度敷いた後は撤去することが面倒なことになりかねません。よく考えて、砂利を敷くべきかどうかを判断してください。
これらの方法の他にも、思い切って除草剤を撒いてしまうのも方法の一つです。大事なご先祖様の眠るお墓に薬剤を撒くのはどうかと感じる人もいるかもしれません。しかし、防草シートや砂利が敷かれていないお墓本来の姿を留めておくことを、ご先祖様が喜んでいると考えることもできます。注意点として、除草剤はその使用方法を適切に守らなければなりません。特に、お盆時期に小さい子どもが帰省したときなどは、除草剤を撒く場面に同行させてはいけません。なぜなら、除草剤の成分が健康被害につながる恐れがあるからです。とは言っても、使用する除草剤の成分や危険性を把握した上で、きちんと対策を施して作業する分には問題ないでしょう。
まとめ
このように、防草対策はいくつかありますが、やはり防草シートを敷く方法が環境や人に優しく、効果的ではないでしょうか。昨今、国連で採択されたSDGsでも言われているように、お墓の置かれている環境を持続可能な土地として守っていくためにも、防草シートや芝生マット、砂利敷きにするほうが安全面でも望ましいでしょう。
最後に、一口にお墓の防草対策と言っても、立地条件やお墓の大きさなどによって、効果的な防草対策は様々な形態があります。ですが、それらの防草対策に共通していることは、皆さんの大事なご先祖様のお墓をきれいに守っていこうという思いではないでしょうか。今回ご紹介した防草方法を参考にしていただければ、きれいなお墓を保つことができるでしょう。