お墓に植える植木はどんな木が良い?剪定についても解説

お墓の剪定 コラム

お墓の印象を左右するものに植木があります。故人の好きだった木をお墓に植えたいという願いがある方もいるでしょう。しかし、お墓にはどんな木を植えるのが良いとされているのでしょうか。そして何をもってしてお墓に良い木と言えるのでしょうか。
今回は、お墓に植えるのにおすすめの木の種類やお手入れ方法、剪定について解説していきます。

お墓に植えるのにぴったりな木はズバリコレ

お墓に木を植えるときに、気を付けなくてはならないのが、気が育った時の高さです。木の背が高くなりすぎると、自分のエリアからはみ出してしまったり、または日陰を多くつくってしまったりして、お隣のお墓や周辺に迷惑をかけてしまう恐れがあります。また、根が張りすぎてしまうのも良くないのです。なぜなら、お墓の下に木の根が張りすぎると先祖を苦しめてしまうということが風水学で言われ、縁起が良くないとされています。
そして、さらに問題になるのが落ち葉です。なるべく葉が落ちない木を選びたいところです。これはお墓参りの時の掃除の手間に大きく関わってきます。風に乗って自分のお墓のエリアを越えて、他の人のお墓まで落ち葉が運ばれ、トラブルにならないようにするという意味でも気をつけたいポイントです。
お墓におすすめな木の具体的な例を挙げると、「モクセイ」「ツゲ」「ナンテン」などの低木が良いとされています。「ツツジ」や「アジサイ」など花が美しいものも良いです。故人が好きだった木をお墓に植えたら、お墓参りの度に故人を思い出しやすくなり、またその木を観たくなり、お墓参りに行く頻度もあがるかもしれません。
気をつけなければいけないのが、根っこが育ちすぎると墓石を動かしてしまうことがあるということ。また木の枝や葉が大きくなりすぎると日陰が増えて、雨が降った後に地面が乾きづらくなり、お墓の足元の砂利に苔が繁殖しやすくなるというデメリットもあるので、こまめに木とお墓の状況を観察しておく必要があります。上記のようなことを考えると、お墓に近いところに住んでいない限りは、なかなか難しいとも言えます。

お墓の木の手入れ方法

樹高があまり高くならない木をお勧めしましたが、それでも木は成長します。あまりに枝が伸びすぎると、根にも影響がでてきます。そういった場合には剪定が必要になります。枝を切ることによって土の中の根の育成を抑制することができます。大きな木の剪定は業者に頼んでも良いのですが、このような小さめな木なら自分でもやることができます。
お墓の木の剪定には、周りのお墓に迷惑をかけないためと、そもそもの木の健康を維持する目的があります。お墓の景観を美しくするためにも剪定は必須です。最低でも一年に一回は剪定したいところです。できたら、夏と冬の二回に分けて剪定しましょう。
気になる剪定方法ですが、特別難しいことはありません。まず剪定ばさみを使い、枝の長さをカットします。枝が入り組んでいるところは、風通しが良くなるように心がけて切ります。これにより、虫が付くのも予防できます。また剪定することにより、一度満開の花を付けた後も株元15cm程上をバッサリと切ることにより、また花を2〜3度楽しむことができます。これを「切り戻し」と言います。剪定も、木の太さによってはノコギリが必要になる場合もあります。そういった際に自分でやるのが不安でしたら、業者の人に頼んだり、相談してみるのも良いでしょう。

お墓に木を植えるのは素敵な事です。周りのお墓に迷惑をかけないように気をつかうことが大事になってきます。お手入れもなかなか大変ですが、その時間すら故人と時を過ごし、思い出を振り返る良い時間になれば良いのではないでしょうか。とはいえ、木を植えるときも剪定するときも自分の手に負えないと感じたら、プロの業者の方に依頼するのも検討してみましょう。

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