永代供養墓とは?料金やメリット、デメリットなどを解説

永代供養墓 お墓の基礎知識

核家族化が進み、家族間の繋がりが希薄になりつつある現代社会においては、お墓の継承問題を他人事ではないと感じるご家庭が年々増えてきています。今回紹介する永代供養は、お墓の継ぎ手がいないことでお困りのご家庭にとって、とても有効な選択肢の一つなりえるシステムですので、継承問題でお悩みの方は是非ご一読ください。また、身寄りがなく継ぎ手以前の問題でお墓の選択に迷っておられる方にも、有益な情報が見つかる内容になっていますので是非参考にしてみてください。

そもそも永代供養とは?

永代供養とは、従来のようにお墓を代々子孫に受け継ぎながら、年次や数年おきに訪れる法要の機会をご家族主体で行うのではなく、それらをすべてお墓の運営団体が行いながら、さらにはお墓の維持管理も請け負うという、一見すると至れり尽くせりのシステムのことです。冒頭でも述べた通り、昨今では継承者の不在や維持、管理の困難など、お墓にまつわるトラブルや悩みが増加傾向にありますが、永代供養はそうした悩みを抱える利用者のニーズにマッチしたシステムになっていると言えます。

永代供養の種類

永代供養にもいくつか種類があります。ここから先は具体的な分類を紹介しつつ、中でも代表的な合祀墓、集合安置墓、個別安置墓については更に深堀し、それらのメリット・デメリットを紹介していきます。

1:一つの墓石、墓標に複数の遺骨を納骨、もしくは散骨する合祀型
2:個別に墓石を建て納骨する個別安置型
3:骨壺に分けて納骨される集合安置型
4:区画内に植えられた樹木や花を墓標とする樹木葬型
5:屋内にて様々かたちで納骨を行うことができる納骨堂型

合祀墓

合祀墓では、複数の方の遺骨を一つの墓石、墓標に、骨壺から出し、合わせて納骨します。この方式の良いところは、永代供養の中でももっとも安価なことで、管理団体が公営の場合は、10万円以下の料金で永代供養を行うことができます。ただし、他の遺骨と混ざって納骨されるため、一度納めてしまうと取り出したり改葬することが不可能ですので、その点はよく留意しておく必要があります。法要も管理団体が行ってくれるため、遺族にとってもメリットの高い形式となっています。

個別安置墓

個別安置墓は合祀墓と違い、一旦それぞれの墓石に個別に納骨します。法要や維持管理などは個別安置墓の場合も管理団体がおこなってくれるため、合祀墓と同様、遺族の方が心配をする必要はありません。個別に墓石に納骨されているため、遺族の方が墓参りをする際も特定の個人に対して行うことができるので、通常の一般墓と同じ感覚で執り行うことができます。ただし、決まった期間が過ぎると自動的に合祀墓へ移葬されるので、その点は事前に把握しておくことが必要です。

集合安置墓

集合安置墓は、一つの区画に建てられた墓石、墓標の納骨室に、複数の方をそれぞれ分けて納骨する方法です。管理や法要については上記2種類の方法と同様に管理団体が行うので、ご家族も安心して利用することができます。ただし、複数の遺骨が納骨されているので、特定の個人という感覚は個別安置墓に比べるやや薄まる印象を持たれるでしょう。集合安置墓の場合も、決まった期間が過ぎると管理団体が自動的に合祀墓へ移葬するので、個別安置墓同様、事前に取り決めやルールを把握しておく必要があります。

樹木葬

樹木葬に関してはこちらの記事をご覧ください。

納骨堂

納骨堂に関してはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

今回は、永代供養について紹介してきました。なかなか普段は聞き慣れない言葉なので、はじめのうちはイメージの付きづらいところもあったかと思いますが、実際の内容は至極シンプルで、なんとなくお墓のシステムを理解してしまえば、後は少しの違いがあるだけなので理解しやすかったかと思います。是非、こうしたお墓に関する基本的な知識を、今後のお墓選びに活かしてみてください。

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