意外と知られていない!お墓でやってはいけないことをおさらい

お墓参りでやってはいけないこと コラム

お墓は、ご先祖様や自分の大切な人を供養するための大切な場所です。マナーや作法がわからないからといって疎遠になってしまったり、後回しにしてしまいがちですが、本来お墓参りは、自分のご先祖さまの冥福を祈り、日々の感謝の気持ちを伝えるためのものです。気負わず、気軽にお墓参りに行くためにも、この記事では最低限覚えておきたいやってはいけないことをおさらいしていきます。

本堂への挨拶など、マナー違反をしないように

お寺にお墓がある場合なのですが、ご先祖様や友人のお墓に向かう前に、本堂にご挨拶にいきましょう。これは、基本的なマナーです。まず住職に挨拶をして、目的のお墓へ向かいましょう。本堂のご本尊にお参りをするのが、欠かしてはならないファーストステップです。なにより、仏さまに敬意をもってご挨拶することが大切です。
また、小さなお子さんがいる場合に要注意なのが、子どもが他の方のお墓のエリアに勝手に立ち入らないようにすることです。小さなお子さんは予想できない動きをすることがありますから、ここは厳かな場所で静かにしなくてはけない事をしっかりと伝えましょう。そして、大人も気を付けなければいけないのが、掃除をしている時などに、無意識にホウキや柄杓などをお隣のお墓に立てかけてしまうケースもあります。これは絶対にNG行為なので気を付けましょう。

お参りは掃除をしてから行うのがマナー

ご先祖様や友人が眠っているお墓に、いち早く感謝や報告をし、お参りしたいのですが、ここでやってはいけないのが、掃除をする前にお参りすることです。お墓はほとんどの場合、屋根のない野外に設置されているため、雨風に晒され汚れてしまいます。そして地面からは雑草も生えてきます。まずは、雑草を抜いて砂利を整え、溜まった落ち葉などのゴミを取り除きます。そして墓石を磨きましょう。この時に注意したいのが、花立などの金属製品も忘れないように磨くこと。足元の玉砂利も、土に埋もれていってしまってないか確認しましょう。あまりにも埋まって見苦しくなっていた場合は、ザルに入れ水で軽く洗ってから敷きなおしましょう。日々の感謝や労いの気持ちを込めてお墓を綺麗に掃除することが大事なのです。

ここで気を付けておきたいのが、後片付けです。お参り前の掃除に気を取られて後片付けを忘れないようにしましょう。故人が好きだったお菓子やお酒類も、お参りが終わったら綺麗に片付けて帰るようにしましょう。

注意しておきたい服装

お墓参りに出向く際の服装なのですが、お葬式の時などの喪服でないといけないといったドレスコードはありません。しかし、だからといって過度な露出のある服などはやめておいたほうがいいでしょう。お墓を掃除するので、動きやすい普段着で行くことが好ましいです。女性の場合、靴もヒールの高い靴やサンダル、厚底のブーツなどは、砂利道を歩きづらいのでやめておきましょう。最悪、転倒してしまう危険もあります。お墓参りは、ご先祖様に挨拶に行くことだということを意識してみてください。目上の方に失礼のないように、自然と場所にあった服装が選べるでしょう。派手すぎる色味の服やきつすぎる過度な香水も避けるようにしてください。

なにかとやってはいけないことが多くて面倒に感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、お墓参りというのは厳しいルールにがんじがらめにされている、という訳では決してありません。あくまでもご先祖様に敬意をもち、そして他のお墓に眠るご先祖様たちにも迷惑をかけないように最低限のマナーを守り、きちんとした手順でお墓参りの時間を過ごすことができたら、きっとご先祖様もお喜びになるのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました